中国では2月5日の春節に合わせた大型連休を前に、故郷で過ごす人の帰省ラッシュが始まりました。車や鉄道、飛行機で移動する世界最大規模の人口流動とは言え、前年比0.6%増の30億人を超えると見込みます。
石材工場の職人の半数以上は中国内陸から出稼ぎ労働者であり、2ヶ月前から帰省し始まりました。連休が2週間~3週間で、他の業界と比べてかなり長く続きます。
職人達は連休後も工場へ戻るかと懸念しながら、今後日本市場の注文がどうなるかも心配されます。
石材団地の福建省崇武では、2016年以来、一部の工場は中国国内の建築内装工事や霊園工事の注文を受け取って「変身」しました。2019年に更に10軒ほど日本市場向けから中国市場へ切り替えるかと予測されます。
職人の考え方も微妙に変化しつつあります。中国国内向けの品質基準はそんなに厳しくないし、生産量も多い為、給料が大幅に増えられます。職人の立場で見れば最大限に賃金を手に入れればどの工場も同じだと思います。
一方、100%日本向けの商社と工場長はこの変化を目にして、逆に楽観的に考え直します。今までの競争相手が減少すればするほど、日本からの注文量が増え、「工場の異動があるこそ良いチャンスが出る」と堅持派の声も聞こえます。
日本の改元を迎えることをきっかけに、2019年は石材業界へ新たなる希望をもたらす良い年になりますようお祈り申し上げます。